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2008年11月

2008年11月17日 (月)

「SHOW TUNE」で爆発する僕のアムール!

こなさま、みんばんわ。ぺんちんたろうです。

わたくし、ヒサビサにガイチさんの麗しいお姿を拝見し、案の定脳みそが耳から鼻から孔という孔から流れております。大至急脳みその輸液が必要なのですが間に合わず、ちょっと容量足りなくなっちゃったので、冒頭から自分の名前も少しばかり間違って名乗ってます。
オ!ベイビィ、ラヴリラヴリィウェイ、キャンチュシーザウェイッツア!
幸せだけでアイムソーリー、僕の簡単単純なメモリー!!!

……だいぶ流れておるようですが。

ところでワタクシ、ジェリー・ハーマン氏の曲って、「I am What I am」と「Hello Dolly」くらいしか知らなかった模様です。テヘ。(笑って誤魔化すなー!)
勿論、ワタシのように初めて聴く曲ばかりの方でも、肩ひじ張らずに素直に楽しめちゃうのがこの作品の良いところ。
歌詞も全邦訳なのですが、そこそこリズム気遣った感じの日本語の割り振りになっており、その分歌う皆さまは細かい部分大変そうだなー、と感じたのですけど、舞台がこなれてくれば日本語歌詞ももっとダイレクトに耳に入ってくるような予感です!

さて、なーんといいましても、マイ・スウィートスウィートガイチさんなのですが~heart04lovely
(はあとつけちゃえ、絵文字使っちゃえ!!)
今回は男前だったり、美女だったり、コメディアンだったり、オイシイことこの上ありません。
個人的に超萌えだったのは、2幕で黒いドレスをお召しになってお歌いになる場面でしょうか。
その時、ガイチさんてば私の大好きな美デコ全開スタイルで、後ろ髪にロングソバージュっぽいフアフアの付け毛をされていたのですけれど、これが初めて拝見するヘアアレンジで~、あらああああまああああ、これまたお美しいわ~~~~~、と。
……もしかすると、それって私だけの色々と倒錯した萌えツボなんじゃないかって気もするんですけれども。
勿論のこと、タキさんと組んで優しくリードして踊られる男役ぅぅなガイチさんなども、アピール度バツグン。
あ~~、この優美微笑ガイチさんなのよ~~~!!これに包まれてみたいのよ~~!!と古めのオトメ心もトキメキ色復活しました!キラキラキラーン。
先日のDRACULAでは、「ガイチさんが男の人と組んで踊るなんてムキーーー!!」と強く嫉妬の炎を燃やしながらフクザツな大興奮状態のワタクシでしたが、今回はもう、ゼンゼンストレートに恋の湯たんぽが温まっている状態で、脳みそ溶けてますけど気持ち安全?というかなんというか。(?!)
ガイチさん、やっぱ男前バシっとキマってんなー!というのも、女優としてはいかがなものか?と思いつつもやけに嬉しかったりするものです。
我ながら欲張りなもんで結局どっちも欲しいんですけどー、今回その欲望が丁度よく満たされて良い按配なわけでございます。
そんな状態だもんですから、ガイチさんの半径5メートルの空気含めてラヴリー過ぎて、今のところ冷静に感想をご披露する余地はございません。(キッパリ)

それでいきなり共演者のみなさまのお話に移ってみたりします。
今までビデオでしか観たことの無かった生ウタコさんを観る事が出来てワタクシ、もーそら大感激でした。洒脱で余裕で貫禄の表現力、舞台人としての奥行き、懐の深さにはもう敬服の至りでございました。日本人離れした間合いとセンス!!
皆さんちょっとね、ヅカファンだからこそ侮ってるところもあるんじゃないかと思うんですけど、タカラヅカ流の人材育成の底力っていうのは確実にあるのだと思わされました。こんなに粋で遊びのあるミュージカル俳優、他では育たないと思うんですけどー。(語弊ありますけどー。)
個性派と言えばマリコさん、現役時代から大らかな華のある方でしたが、衰えなし、全くお変わりなし!!ピアノのお上手さはトップお披露目公演でも存じ上げてはいましたが、こんなお洒落なナンバーばかりを贅沢に聴いたことは無かったので、マジでマジで、感激してしまいました。
マリコさんは手も大きくて指も長くていらっしゃるし、指先の動きまで何とも優雅だし、長い指から弾かれる音の迫力がまた素晴らしく心地よく。
ピアノが素晴らしいのは勿論ですが、相変わらずの包容力あるダンスを久しぶりに観る事が出来たのも嬉しかったです。眼福!
マリコさんカッコいいなあー。今でも男にしか見えないなあー!お母さんなのになー!!
ちなみにウワサのピンクのワンピース姿は鉄板です。
これからご覧になる皆さまは、マリコさんのおっきいウサたんのような抜群のかわゆらしさにどうぞご存分に悶絶なすってください。
そして先日ご卒業されたばかりのタキさんがソロで歌われていた「I Don’t Want to Know」がとてもとても素晴らしかったです。
タキさんがご自身のブログでこの歌の詩を表現にするあたり、随分とご謙遜されていたのを拝見したのですが、本当にもう、ご謙遜でして……。
今回この曲が一番、と言ってもよいほど詩の世界が胸に届きました。ミュージカルには疎いワタシですが、どのような場面で歌われた歌なのだろう?と、とても興味が湧いたので、ちょっと調べてみたいな、と思っています。原詩も是非見てみたいな~と。
なんだか、歌の重鎮とか組長さんなどという重めの肩書きから解放されたタキさんは現役時代よりずっと可憐でカワユスだったように思います。
でもって、ユウコちゃんのコメディエンヌぶりにもどんどん磨きがかかって来ているようでございまして……。
何しろわたくしそもそもはマミさまでしょ?現役時代もユウコちゃんの舞台はガンガンに見ていたはずなんですけどー、ここまでおもろい方でしたっけか?
でも、そんな幅広く進化を続けるユウコちゃんがますます好きになりました。(はあと)
これからもちょっとあの、やかましいかも知れないんですけど(平身低頭)緑姐さんをどうか暖かく広いお心でよろしくお願い致します。(と、電波の片隅で申し上げたい次第でございます)

もちろんのこと、タマオさん、みらんちゃん、えりちゃん、つぐみちゃん、それぞれ大活躍で、とってもいいハーモニーを魅せて下さいました!
皆さん、ダンサーさんだったなー、という認識はあったのですが、いやいやどうしてお歌もお上手で、目からウロコがポロポロと。同じ劇団で鍛えた人達だから余計そう感じるのかもしれませんが、今回、皆さんのソロは勿論コーラスまでもとても聴きやすくて心地良かったです。
これ、実はガイチさんが外の舞台に出るようになってから常々感じていたことなのですが。
プロ中のプロと言える人々が集まってても、個性が殺し合いをするのだか何だか、「あでで?」みたいな事になってる不協和音系の、「ちょっとー!!誰かピッチ合ってなくない?」みたいなコーラスを聞かされることが多かったりするジャパニーズエンタメの緩やかな世界。
いや、やっぱり同じ劇団出身というのは有りがたいもので、上手い具合に過不足なく安定した響きになるんだなーと思った次第です。
次回の観劇が本当に楽しみ!!

はふーーー。今日はまあ、こんなことろにしておいてあげますよ。
(な、何??その意味不明な上から目線~~~?!)
要するに今はちょっと爆発する僕のアムール的なことになっておりまして、もうガイチさんの半径5メートルに、プラチナ入りラメとか飛びまくって輝いてまばゆ過ぎて目がくらんどるので~~。いや、何かキメて観たわけじゃなく、ガイチさんの放つフェロモンにやられて脳内物質が天然自然にーーー。

皆さまには早いトコ舞台をご覧になって頂いて、プラチナ色のアムール体験を共有していただきたい所存でございます。
深まる秋の夜長、この素晴らしい快楽を存分に分かち合いませうね!!(電波の世界で!!)

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2008年11月12日 (水)

本日のテーマソング

皿洗い中、このフレイズが突如として頭の中を巡り、居ても立ってもいられなくなり思わず叫んでしまいました。

「だーーれがこーろしたクックロビンーーー!!」

その程度の妻の奇行にはまったく動じることのない、うちのおとーさんったら本当にすごい。

(そこのアナタ。職場で再生したらアカンよ。)

「クックロビン音頭」

次は踊ってみようと思う。

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2008年11月 6日 (木)

腐りかけが一番美味いのかも?

もう11月なんですってよ、やーざますわね~!
時を駆けるおばはん、逃げ足と終電を追う足だけはとっても速いの。

てなわけで既に先月になりましたが、宝塚一「ハエ叩きとゲテモノスーツ」が似合うユウヒ様を拝みに青年館へ行って参りました。

ところで石田先生ったらいきなり面白いんですのよ。
「石田作品だって、針で目を突きバチで殴られ階段から転げ落っこち、…柴田、正塚作品に負けず劣らず危険な愛を描いてる!」
とか言ってみたところ、
「同じ危険でもリスクとデンジャラスは違う!」
とスタッフの方に注意されたなどという爆笑エピソードをプログラムの中でご披露して下さって。

きついご冗談はさておき。(え?石田先生はマジですか?)
先生はプログラムにて、作中人物たちの人間関係を
「依存の糸を断ち切れない人の物語」と、ご説明されていました。
そう思って銀四郎とヤスの関係を見なおしてみると、確かに彼らは加虐者被虐者の関係でずるずると共依存しているように見える。
一度意識すると、もはや二人の関係はそうとしか見えなくなってくる。
…ってそれ、心の病の一歩手前じゃーん!!
初演を観たとき、そこまで思い至らなかったのは、私が若かったからなのでしょうか。

十二年前、久世さんが演じた銀ちゃんは、ヤンチャさの中にもじめじめとしたウェット感があり、若干落ち目の中年男のネジけぶりがよく沁みこんだ銀ちゃんだったように思うんです。
欲もコンプレックスもタンマリ抱えているのがスーケスケ。殴る蹴るのボーリョクも一切の迷いが無くて、いっそ爽快。
そんな「王道」の銀ちゃんに対して幸さんが演じたヤスというのが、「新劇上がりの元インテリ臭」がそこはかとなく漂っているようなヤスで、崩れているようでいても、どこか堅気な臭いがするタイプ。
大好きな銀ちゃんに殴られ蹴られ、それでも銀ちゃんを男と慕い付いて行く。
…そんな自分の被虐趣味を客観視している自分が右斜め上あたりに居る感じ。
銀ちゃんへの思いも小夏への想いも、もはや虐げられる男の負の美学、という感じすらしないでもない。
そんな風に、激しく屈折しつつも正気なヤスだけに、階段落ち前夜に見せたヤスの突然の暴力がとてもとても恐ろしかったんです。
興奮が治まった後、膝を抱えて背中丸めて切ない胸の内を小夏に語る姿が、とてもとても心に沁みたんです。
銀ちゃんや小夏への溜まりに溜まっていた負の感情が弾けて人が変わったように粗暴になったヤスのやりきれなさや、マジメな人間が突如キレた時の重みがズシンと響いたように思うんですよね。

対して今回のお芝居はどうであったか。
ユウヒ氏の演じた銀ちゃんはカラっとしていて明るく、それなのにどこか乾いた孤独感のある銀ちゃんでした。
でもユウヒ様の銀ちゃんったらメチャクチャすらっとしていて美「青」年だしぃ~、ゲテモノスーツが最新モードか?と見まごうほどに超キラキラしてるしぃ~…いえ、別に初演と比べてとかそういうことじゃなくーーー。(←このイイワケがむしろドツボ)
ユウヒ氏の銀ちゃんはお子ちゃま的ヤンチャパワー全開でさらりと身勝手、無反省。だからこそホントーに憎めない。
そしてそのように、「赤ちゃんダダっ子王参上ーー!」みたいな、いっそ保護欲さえそそられる銀ちゃんにべっとりと付き従ってボカスカと被虐されている華形氏のヤスなんですが。
これがもう、とってもとってもウェットな感じなんです。キノコ生えるくらい湿ってる上に軟体動物?と思うくらいに態度がのらーんとしてる。ヨレヨレの猫背に卑屈歩き、太すぎる眉など、最早元が二枚目系とも思えぬ凝ったイレモノ作り。
もしもこのヤスと道ですれ違ったら、「是非とも避けて通りたい人」オーラ抜群。
ルックスもハンパない作りこみで大したものでしたが、今回のヤスに一番感じたもの、それは「ウツロさ」なんです。
自分の心内に抱えている空ろさ(なんで空ろなのかは知らんけど)を、銀ちゃんと小夏との歪んだ関係で埋めよう、埋めようとしているように見えて仕方ない。
心底マジで銀ちゃんとの関係性にべったりと依存して生きているように見える。そこに自分の居場所を求めてやまないっぽい。
んなもんだから階段落ち前夜、最近ちっとも自分の期待通りに「暴力ボカスカで冷たく接してくれない銀ちゃん」に憤懣爆発して、小夏を相手に暴れている姿を見ても、
「あーねー。このヤスはやるねー、いつかやると思ってた」
と、客観的にこちらは納得させられてしまうという。
それがむしろ不気味で、とっても恐ろしかったのです。

おそらく、私が大人になったことをさておいても、再演の銀ちゃんとヤスの方がより、人間関係の異形さに焦点を当てたつくりになっていたように思うんです。
そしてこの方が多分、今の時代に合っているように思うんです。
石田先生はこの二人の関係を「依存と束縛」とも仰っていたのですが、原作者のつか先生は「腐れ縁」と仰ったそうです。
もしかすると初演の方がつか先生の意図したところには近いのかも知れません。
銀ちゃん、ヤス、二人ともどこかが決定的に卑屈でコンプレックスだらけの人間だけれども、彼らなりの映画人としての美学、男同士のちょっとヘンテコで困った友情が綺麗にフォーカスされていて。
いずれにせよ、銀ちゃんとヤスの関係のややこしさ、いや、ヤスという男のややこしさ!!は初演でも再演でもただごとでないことだけは確かです。
ボカスカされようが身重の愛人を押し付けられようが、銀ちゃんを慕いワガママぜーんぶを受け入れ続けるヤス。
一見、ドSとドMの、需要と供給が合致した名コンビにも見えるこの二人。
しかし蓋を開けてみると、ヤスの度を越した献身で逃げ場がないほどに束縛されていたのは、実は銀ちゃんの方ではないかいな、と。
「階段落ち」なんてやったところで、誰の心が一番満たされたのか、と。

どんなに酷く扱われても相手に尽くしてしまうのは、孤独感からなのか、自尊心の激しい欠落か。

本当にこの作品は笑って泣いて、深く考え込んで…。
ド派手でお下劣で浪速節チックな外観によらず、かなり手強い作品でございました。
ここのところのバウもの再演ラッシュってどうなんだろう??と思っていた折、こうやって色々と違いを楽しめる良質な再演ならば悪くないな、とウッカリ思わされてしまったワタシってばなんとまあ、チョロいお客でしょうか。

きっと銀ちゃんでなくとも誰もが生まれた時既に、背中に孤独の「孤」の字を背負っている。
ところが、過剰に親密であることが友情や愛情、信頼の契約書だとでも言うように、ジリジリと相手との間合いを物理的に詰めて擦り寄らずには居られない人も結構多い、なんてなことに気が付いたのは、確かに最近のことです。
孤独を怖れる人達がチマタに溢れているからこそ、SNSなんてな「親密感醸成装置」が流行ったりするんでしょうね。
石田先生、ある意味すごいじゃん、今回の銀ちゃんてば時代を読んでるじゃん!!(ち…違うかも。)

というわけで。(どういうわけだい。)
人間関係も「腐りかけ」が一番美味いからこそ、こんなややこしい関係の依存症になる人々が居るのかも、知れません。

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